腸内フローラって何? 腸内フローラの構成と5つの働き

腸内フローラは腸に存在し、生後1年くらいで腸内環境が決定します。
その構成は善玉菌、悪玉菌、日和見菌20対10対70がバランスがいい状態と言えます。働きは消化と代謝、免疫、ホルモンバランス、様々な臓器のダメージを減らす働きがあります。また非常にデリケートで食生活やストレスなどが腸内フローラに影響を与えます。

腸内フローラ

腸内というのは一体何なのかについての説明

何故腸内フローラと言われるのか?ちなみにフローラというのは花を意味する言葉でギリシャ神話の中の花の女神を指す言葉として使用されていますし、学術用語にも使用されます。分類学のジャンルでは植物群衆といった意味で使われます。以前は細菌は植物に分類していた名残だと言われています。

腸内細菌叢(そう=くさむら)に存在する細菌の種類は400以上で100兆個以上といえます。腸管内面を写真で見たらまるで粘膜で覆われているみたいですが、実は無数の細菌がぎっしりと生えていて雑草、花に覆われた空き地みたいな状態なのです。なので細菌叢、フローラと言われます。

腸内フローラがどこに存在するのか?

腸内フローラは腸にあり、その役割より様々な名称が付いているのですが大別して小腸、大腸に分けることができます。小腸の後半に該当する回腸と言われる部分より大腸の横行結腸には腸内細菌が集中して存在しその場所に腸内細菌叢が出来ています。

腸内フローラ2

腸内フローラというのいつ頃出来るのか?

菌というのは出生時に入るので赤ん坊は母親のお腹の中にいる時は無菌状態と言えます。そして出産の際に産道を通って産声を上げた時に沢山の菌が体に侵入します。

そして母乳を介して抗体をもらうので、出生した直後に大腸菌の数が増加しますが、母乳を介して母親から免疫ブログリンAと呼ばれる抗体をもらうので赤ん坊は細菌、ウィルスより身を守ることが出来ます。そして母乳により生まれてから4~5日くらいには腸内はビフィズス菌によって覆われている状態です。

腸内環境については生後1年くらいで決定します。丁度離乳食がスタートする時期で、様々な種類の食品を摂取するようになり、食品と共に多くの菌が体内に侵入します。なので生後1年程で腸内環境の基盤は完成します。悪玉菌、日和見菌を体内に取り入れ免疫が出来るように調整されるのです。そんな風に腸内フローラが出来一生をかけて相互関係が出来ていきます。

キレイな腸

腸内フローラはどんなモノで構成されているのか?

腸内フローラの構成しているのは当然細菌です。人間はそれぞれ個性があるみたいに腸内フローラも人により異なります。だけど通常腸内細菌というのは善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3つに大別することが出来ます。

善玉菌とは乳酸菌群と言われるビフィズス菌、ラクトバチルスなどの菌が有名で人間が健康的に生活することが出来るように働き、老化防止効果もあります。

悪玉菌はウェルシュ菌、フラギリス菌などが代表的です。悪玉菌は病気の原因、もしくは引き金となる物質を作り健康を損なう働きをする菌です。

日和見菌とは大腸菌、連鎖球菌などが有名で人間が健康な状態で腸内環境が整っている時、善玉菌が優勢の時はビタミンを生産する働きをし、病原菌の感染を予防といった働きをし善玉菌の味方になってくれます。ですが体調を崩した時には悪玉菌グループの味方をするクセ者の菌と言えます。善玉菌も悪玉菌も日和見菌も、腸内フローラ内で自分の居場所を拡大する為に勢力争いを行なっています。

それぞれの菌の説明を見ると、腸内には善玉菌のみでいいのではと思うかもしれません。ですが3種類の細菌のグループが勢力争いをして、互いに関係することによりいい結果が出ているのです。なので健康な人の腸内は善玉菌20%、悪玉菌10%、日和見菌70%で腸内フローラがバランスがいい状態です。反対に言うならこの比率を維持することで健康を保つことが出来ます。

おなか

腸内フローラはどのような働き? 5つの働きについて

腸内フローラはいつ頃完成し、どんな構成かは既に説明したので、次にどんな働きをするのか紹介します。腸内フローラはいろいろな働きがありますが、大別して5つ、腸内フローラがいい状態の働きを挙げていきます。
腸内フローラはどのような働き

①健康の基盤

食物の消化吸収、代謝は健康な人が食事をしてから排泄までの時間は24時間程、そのリズムが崩れると食べカスが腐敗してしまいます。脂肪、糖質タンパク質が分解され代謝が効率よく行わていきます。

②善玉菌が健康を保つ

体にいい有機酸を作り、腸内を酸性な状態に維持します。さらに善玉菌にはビタミンB群を生成し悪玉菌が作った腐敗物質を分解し有害物質が体内に吸収されることをブロックする働きがあります。

③ホルモンのバランスを保つ

自律神経、ホルモンバランスを調整し、老化を予防する効果を期待することが出来ます。また血糖の調整をするといった働きもあります。

④体を守る免疫機能

腸内には免疫機能の6割が集中ししていて腸管免疫システムを作っています。なので免疫力をアップする為には腸内環境を改善し、腸内が善玉菌優勢になるようにする必要があります。

⑤様々な臓器の負担を緩和する

腸内フローラの状態がいい時には、体内の有害物質の分解がスムーズに行なわれて、毒素が体内に溜まりません。毒が溜まると病気になったり、疲れが取れない、肌荒れ等の症状が出てきます。

まとめ

人間の体内ではいろいろな働きをする腸内フローラは、かなりデリケートで様々なモノの影響を受けやすい器官と言うことが出来ます。
例えば食生活、水分の摂取方法、食事を摂取するタイミング、食事の量によって便秘といった症状で出てきます。生活のリズムが安定せずに生活習慣や環境の変化により腸には影響が出るのです。

腸内フローラを整えるためには、食生活が大切になってきます。
善玉菌を増やすオリゴ糖が入っている美容ドリンクも多く販売されています。また乳酸菌の入ったドリンクやサプリもありますので、うまく利用しましょう。

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